映画『わたしの幸せな結婚』髙石あかり インタビュー
特集インタビュー
2023年03月17日 18時00分
日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートし、2019年に小説とコミックが刊行されると、瞬く間に注目を集め、シリーズ累計発行部数が650万部(2023年3月時点／コミック・電子書籍含む)を突破した「わたしの幸せな結婚」。
大正ロマンを思わせる時代を背景に、ある宿命をもつ家系に生まれ、能力のなさや生い立ちゆえに家族から虐げられてきたヒロインが、自分を信じて愛してくれる男性と出会い、その人を愛することで、新たな運命を切り開いていく。そんな“いま最も注目のラブストーリー”を実写映画化！全国東宝系にて公開中。
冷酷無慈悲と噂される心を閉ざした軍隊長・久堂清霞(くどう・きよか)を演じるのは、本作で初の単独主演を飾る目黒蓮(Snow Man)。使用人同然の扱いを受けて継母と異母妹に虐げられて育ったヒロイン・斎森美世(さいもり・みよ)を今田美桜が演じる。
そして、監督には「アンナチュラル」(18年)、「MIU404」(20年)、「最愛」(21年)など話題のドラマを数多く手がけた塚原あゆ子が、大正ロマンを思わせる架空の時代を背景に、孤独な2人が少しずつ心を通わせていく姿を、圧倒的映像美と唯一無二の世界観で描き出す。主題歌は、Snow Man の「タペストリー」。それぞれに孤独を抱えていた2人が出会い、これからの物語を共に綴っていくような楽曲が、“わた婚”の世界観を鮮やかに彩る。
今回、本作で美世の異母妹・斎森香耶を演じた【髙石あかり】を直撃！目黒蓮、今田美桜、山口紗弥加、小越勇輝ら豪華キャストと共演してみての感想や、目黒演じる清霞の魅力、作中でキュンとするシーンのほか、ファッションやメイクでこだわっている部分、アクティブで元気だった中高生時代、原宿にまつわる思い出についてもたっぷり語ってくれたよ。純愛ストーリーでありながら、ファンタジーやアクションなどの要素も盛りだくさんな本作を、劇場の大きなスクリーンで鑑賞しよう！
Q.原作の小説やマンガ、台本を読んだ感想を教えてください。
髙石あかり(以下、髙石)：「和風シンデレラストーリー」という設定ですが、いわゆるシンデレラストーリーとは違い、今田美桜さん演じる美世と目黒蓮さん演じる清霞の2人がどんどん成長していく物語だと思いました。そこに私が壁と言うか、2人が乗り越えなければならないものとして出演できるのはすごく嬉しかったです。どれだけその壁を高くするか、美世にとって大きな壁になれればいいなと思い、お芝居をしました。撮影の前日は台本と原作小説を読み込んで、そこから得られるもので勝負しようと思いました。
Q.目黒さんや今田さんなど豪華キャストの方々と共演されていかがでしたか？
髙石：すごく不思議な感覚で、撮影中も夢のようでした。
Q.撮影中の思い出を教えてください。
髙石：今田さんとお芝居をする機会が多かったのですが、私が演じた香耶は美世を虐げる役だったので、撮影中はあまり言葉を交わすことができなくて。最終日に今田さんが「あかりちゃんお疲れ様」とハグしてくださって。すごく嬉しくて、泣いてしまいました。
Q.香耶の母親役の山口紗弥加さん、婚約者役の小越勇輝さんとは共演されていかがでしたか？
髙石：私は映像作品での演技にチャレンジしているタイミングで、わからないことだらけだったのですが、お二方がそばにいてくださったお陰で、引っ張っていただけた場面がたくさんありました。佇まいの美しさもそうですし、声の張り方など、勉強させていただきました。紗弥加さんが卵を割るシーンがあるのですが、台本にない仕草をスッと取り入れていて。「こうしたらこの母親役は際立つかな」ということを撮影中にやられていて。そういった部分で感銘を受けました。
Q.作中で香耶が着ていたドレスや着物が、とても豪華で素敵でした。衣装はどうやって選んでいったのですか？
髙石：私が選ぶというよりは、たくさんの衣装を着させていただいて、監督や衣装さん、スタッフの皆さんで「こっちがいいね」という風に決めていきました。着物を着ると姿勢も変わりますし、歩き方も全部変わるので、作品の世界観に入り込んでいくことができました。架空の世界ではあるのですが、大正ロマンを思わせるものに包まれて、本当に美しいなと思いました。
Q.もともと歴史物はお好きだったのですか？
髙石：全然わからなくて。逆に知るきっかけになりました。この作品を観て、皆さんが歴史物や時代劇を好きになるきっかけになればと思います。
Q.作中に特殊能力のような「異能」が登場しますが、「異能」についてどう思いましたか？
髙石：「異能」は本作ならではの要素なので、すごく面白いです。きっと「異能」がカギになると思っていて。映像化して、「異能」をCGでどう表現するのか楽しみでした。完成した作品を観て、炎がバッと広がるなど、「異能」の表現が本当にすごかったです。
Q.完成した作品を観て、髙石さんのお気に入りのシーンについて教えてください。
髙石：お風呂で美世と清霞、2人の距離が縮まるシーンです。すごくドキドキします。美世と清霞は、離れている時はそれぞれ違う空気感なのですが、2人が一緒にいると柔らかい感じになります。作品全体の張り詰めた雰囲気が、2人のシーンになると少し和らぎます。清霞がお風呂に薬草を入れて、後に「なぜ薬草を入れていたのか」わかり、キュンとします。ぜひキュンキュンしていただきたいです。
Q.香耶が清霞を見て「綺麗な人」というシーンもありますが、髙石さんから見た清霞の魅力を教えてください。
髙石：清霞は誰にでも優しいわけではなくて。清霞が守りたいと思うものや、大切にしたいと思うもの以外には冷たいのですが、愛した人を守り抜く姿や、自分の力を全部その人に注ぐ姿、そういう部分がかっこいいと思います。美しさの中に、ちょっとお茶目な部分もあって。すごく魅力的です。
Q.清霞と前田旺志郎さん演じる五道の友達関係はどう思いましたか？
髙石：コメディ作品ではないのですが、2人がわちゃわちゃしているシーンですごく和みます。キュンキュンもするし、クスッと笑える要素になっています。
ヘアメイク：yumi
スタイリスト：金田健志
Q.SGSの読者層は10代から20代の原宿系のファッションが好きな女の子です。髙石さんのInstagramでいろいろな衣装を着ているのを拝見しました。普段はどんなファッションがお好きですか？
髙石：今までいろいろなファッションを身に着けてきました。フリンジに魅了されて、毎日着ていたこともありました。最近はTシャツにGパンがシンプルでいいなと思っています。色も昔は蛍光色とか、銀色とか派手な色を着ていたのですが、今はすごく落ち着いて、黒や白、デニムの色など、最近はシンプルな色を好んで着ています。
Q.渋谷や原宿で好きな場所、思い出の場所はありますか？
髙石：原宿にはすごく思い出があります。エイベックスのアカデミーに毎日通って、ダンスや歌を学んでいました。東京に来て初めて行った場所も原宿です。夜、ダンスのレッスンを終えて帰宅する時、昼の原宿とは打って変わって、誰もいない原宿を歩いているウキウキ感。そうしたものもすごく覚えています。
Q.ファッションやエンタメ情報のほか、新作コスメについての情報も発信しています。髙石さんが集めているメイクアイテムや、メイクでこだわっているポイントについて教えてください。
髙石：ナチュラルなメイクがすごく好きです。シンプルなファッションに通ずるナチュラルさが最近の私のトレンドです。そぎ落とせるものはそぎ落として(笑)、アイラインは引かないとか。でもまつ毛だけは上げたいとか、眉毛はしっかり描きたいとか。まつ毛と眉毛と肌にこだわっています。
Q.中高生の読者も多いですが、ご自身は振り返ってみてどんな中高生でしたか？
髙石：色で例えるなら、黄色や虹色のイメージです。活発でやりたいことに一直線で突っ走っていました。「なんであんなにアクティブだったんだろう？」と思うくらい。声も大きくて、アクティブで元気でした。
Q.春休みに映画が公開されますが、ご自身の学生生活を振り返って、卒業シーズンや新生活の始まりで思い出に残っていることはありますか？
髙石：地元の宮崎県から一人で上京したのですが、中高生の頃は怖いものが何もなかった時期で、やりたいことがいっぱいでした。親には寂しい思いをさせていたのかな、と今になって思うのですが、その頃のエネルギーは見習わないといけないな、と思います。
Q.髙石さんと同世代の読者に向けて、作品の見どころや、作品を通して伝えたいことを教えてください。
髙石：美世と清霞のキュンキュンとするシーンを楽しんでいただきつつ、塚原監督が作り出す映像の美しさや音の迫力を感じてほしいです。「映画ってすごいな、劇場で大きなスクリーンで観る価値はこういうところにあるんだ」というものを感じていただけるきっかけになればと思います。ぜひ劇場で観ていただきたいです。
ありがとうございました。
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[プロフィール]
髙石あかり
2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。19年より俳優活動を本格化。『ベイビーわるきゅーれ』(21)で映画初主演を果たす。主な出演作に映画『さよなら、バンドアパート』(21)、『とおいらいめい』(21)、『終末の探偵』(22)、ドラマ「生き残った6人によると」(22)など。映画『Single8』(3月18日)『ベイビーわるきゅ~れ 2ベイビー』(3月24日)が公開待機中のほか、ドラマ「墜落JKと廃人教師」(4月6日24:59~・MBS)では地上波ドラマ初ヒロイン、「日本統一 関東編」(4月13日24:59~・NTV)にレギュラー出演する。
映画『わたしの幸せな結婚』予告
＜ストーリー＞
文明開化もめざましい近代日本。帝都に屋敷を構える名家の長女・斎森美世は実母を早くに亡くし、幼い頃から継母と異母妹から虐げられて生きてきた。すべてを諦め、日々耐え忍んでやり過ごすだけの彼女に命じられたのは、美しくも冷酷な軍隊長・久堂清霞との政略結婚だった。数多の婚約者候補が逃げ出したという噂の通り、清霞は美世を冷たくあしらう。
しかし逃げ帰る場所さえもない美世は、久堂家で過ごすうちに、清霞が実のところ悪評通りの人物ではないことに気づいていく。そして清霞もまた、これまでに言い寄ってきた婚約者たちとは違うものを美世に感じ、いつしか互いに心を通わせ、それぞれが抱いていた孤独が溶けていく。
「望んでしまった...少しでも長く、この人と居たいと。」
しかしその頃帝都では、不穏な【災い】が次々に人々を襲う。清霞はその最中で国を司る帝から、国民の盾となることを命じられる。命を賭して戦う清霞。その身を案ずる美世。しかしその【災い】の影には、思いもよら ぬ陰謀が渦巻いていた。任務を全うする清霞の背後で、美世にも魔の手が迫る。やがて残酷な運命が、容赦なく二人を切り裂いていく―
願うのはたったひとつ、あなたの幸せ。
Q.原作の小説やマンガ、台本を読んだ感想を教えてく…
Q.もともと歴史物はお好きだったのですか？髙石：全…
ヘアメイク：yumiスタイリスト：金田健志Q.SGSの読者…
映画概要
【わたしの幸せな結婚】
全国東宝系にて公開中
監督:塚原あゆ子
脚本:菅野友恵
原作:顎木(あぎとぎ)あくみ「わたしの幸せな結婚」(富士見L文庫／KADOKAWA刊)
出演
目黒蓮(Snow Man) 今田美桜
渡邊圭祐 大西流星 前田旺志郎 髙石あかり
小越勇輝 佐藤新 西垣匠 松島庄汰 髙橋大翔 / 珠城りょう 小林涼子 浜田学
山本未來 / 山口紗弥加 / 平山祐介 高橋努 津田健次郎 / 尾上右近
火野正平 石橋蓮司
上映時間:114分
©2023 映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会
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